東京大学大学院工学系研究科社会連携講座 「インフラ材料・構造の次世代性能評価技術の開発」成果報告会
概要
東京大学大学院工学系研究科社会連携講座「インフラ材料・構造の次世代性能評価技術の開発」では、 第一期として2019~2021年度の3年間にわたり、共同研究参画企業様7社 (清水建設、鹿島建設、前田建設工業、三井住友建設、コムスエンジニアリング、首都高技術、JR東日本) と連携して、セメント系材料および構造のマルチスケール・マルチフィジックス解析手法を用いた コンクリート構造物の設計・施工・維持管理の高度化を目指して研究を行うと共に、 次世代を担う研究者および技術者の育成に取り組んできました。 ハイブリッド開催での報告会においては、現地会場にて20名、オンラインにて100名のご参加をいただき、 本社会連携講座で進めてきた研究教育活動の成果を報告するとともに、 2022年度から3か年で予定している第二期での社会連携講座に向けた今後の展望を探る議論を行いました。
当日の様子
プログラム
1. 開催日時: 2022年3月15日(火)13:00~17:00 2. 開催地: 東京大学工学部11号館Haseko-Kuma-Hall (〒113-8656文京区本郷7-3-1 東京大学工学部11号館1-2階) およびオンラインのハイブリッド開催 3. プログラム: 司会(五十嵐豪特任講師) 13:00~13:05 開会挨拶(染谷隆夫工学系研究科長) 13:05~14:00 特別招待講演 前川宏一教授(横浜国立大学、東京大学名誉教授) 14:00~14:10 研究プロジェクトの概要紹介 石田哲也教授(東京大学、社会連携講座特任教授) 14:10~15:00 セッションI(既設構造物の性能評価) ・鉄筋腐食が生じたRC構造物の性能評価 林大輔(清水建設) ・鉄筋腐食と持続荷重を受ける地下RC構造物の時間依存変形と破壊 Han Sun-jin(特任研究員) ・コンクリートの膨張劣化に関する化学-物理機構と構造性能変化 高橋佑弥(東京大学講師) 15:00~15:50 セッションII(構造物の劣化予測、維持管理マネジメントへの展開) ・フルスケールモデルを用いたRC床版の疲労損傷解析 房捷(特任研究員)、高橋佑弥、古川智也(連携研究員)、土屋智史(コムスエンジニアリング) ・余寿命解析に基づく道路構造物群を対象とした維持管理マネジメント手法の開発 米田大樹(前田建設工業)、古川智也、大澤佑貴(大学院生)、得能智昭(首都高技術) ・水の作用を受ける構造物の劣化予測と合理的な大規模維持補修計画への応用 大野元寛(東京大学助教)、栗林健一(JR東日本)、土屋智史 15:50~16:40 セッションIII(新規材料/構造の開発・設計・施工・性能評価) ・橋梁上部工プレキャストセグメントの時間依存変形解析と施工管理への応用 大家史(鹿島建設) ・人工・天然ポゾランの一般化反応モデルの開発と微細構造形成・強度発現 WANG Tiao(社会連携講座特任助教) ・高強度繊維補強セメント系材料を用いた新規材料の構造性能評価 CHAIMONGKHOL Chananun(三井住友建設)、MEDEPALLI Satya(特任研究員) 16:40~16:55 岡村甫名誉教授、前川宏一教授による講評、意見交換 16:55~17:00 閉会挨拶(石田哲也教授)