最先端・次世代研究開発支援プログラム「グローバルマルチスケールモデルによる無機-有機-地圏環境の強連成評価」

Oxand社CEO Dr. Bruno Gerardとの合同研究セミナーを実施

2012年3月30日に、フランスOxand社のBruno Gerard博士を招いて合同研究セミナーを実施しました。

はじめにDr. Gerardより、Oxand社の現在手掛けているプロジェクトについて話題提供がなされました。インフラセクターのリスクマネジメントの事例がいくつか紹介され、科学的な知見に基づくリスク評価と、コストなどの経済的評価を融合させた意思決定の方法論について活発な議論がなされました。

東大のチームからは、繊維補強コンクリートのせん断挙動の実験的研究と解析評価手法の構築、熱力学モデルと地球化学コードを融合させた強連成数値解析プラットフォームの開発、ひび割れ内部の水分の挙動と構造力学性能の関連、熱力学連成解析システムへの超臨界二酸化炭素物性の実装と炭酸化進行評価、微細空隙の水分状態に立脚した収縮モデルの高度化、などについての発表がなされ、多くの議論が行われました。さらに、最先端で進められている研究を、如何に実務の最前線で適用するかといった点についても意見交換がなされ、本プロジェクトで開発を進めている解析技術の実務への適用についても具体的な戦略・方針が話し合われました。