種別(Category) 卒業論文  
Graduation thesis
タイトル(Title) タイにおける廃棄物処理の現状分析と生ゴミ資源化技術の導入戦略
 
著者(Author) 川中勲(日本)
KAWANAKA Isao(Japan)
主査(Supervisor) 石田哲也准教授
A. Prof. ISHIDA Tetsuya
キーワード(Keyword)  
 
掲載誌(Events Venue) 東京大学卒業論文
Graduation thesis of the Univ. of Tokyo
発表年・月(Published Year, Month) 2007.3
論文入手先(Name of Publication) 東京大学図書館
Library of the Univ. of Tokyo
要旨(Abstract) 現在、世界の様々な地域で人口増加や経済発展に伴う廃棄物の増加の問題が生じている。先進国においては、環境問題への意識が高まっており、環境負荷の少ない廃棄物処理の導入が進んでいる。しかし、多くの発展途上国においては、不衛生な処理方法が多くの地域で行われており、今後の経済発展に伴う廃棄物量の増大は、更に深刻な環境問題を引き起こす危険性がある。 著者の所属する東京大学コンクリート研究室では、垂直直列型自己切返し反応槽を用いた生ゴミ資源化(コンポスト)技術の開発と、それらを支援する統合数値解析システム(BioDuCOM)の開発が行われており、タイでの実用化に向けた研究と技術開発が行われている。しかし、現在までの研究においては、技術改良と解析システムのモデル改良が中心となっており、タイの現地の技術ニーズの把握や、技術普及の戦略に関して詳細な検討は行われていない。 本研究では、堆肥化技術の導入可能性を検討するため、導入対象地域であるタイの現状の廃棄物処理の調査を行った。現地調査の際に得られた5つの都市の廃棄物処理のデータもとに、それぞれの都市の廃棄物処理に関わる利害関係者や、使用されている処理技術を分析し構造化を行った。その後、都市同士を比較することで共通点、相違点を分析し、5つの都市の廃棄物処理を3つに分類した。その3つの都市タイプに関して、導入の可能性を検討するとともに、それぞれの都市に堆肥化技術を導入する際の、適切な導入の形と必要な技術改良を提案した。 4章においては、3次元シミレーションシステム(BioDuCOM)を用いて実際の反応槽の解析を行った。現地の条件をもとした反応解析を行い、切返しとゴミの投入比率を変えることによって、反応終了までの時間を予測するとともに、処理可能な廃棄物の量を求めた。その後、解析結果から必要な反応槽の数の計算を行い、建設費用と管理費用の概算を行った。これらの結果から、今後の生ゴミ資源化技術導入プロジェクトを行う際の管理システムと、導入の可能性を高めるための技術改良の提案を行った。加えて、4章での研究プロセスにより、解析システムによる実際の反応槽のシミュレーションを行う方法を示すことで、解析シミュレーションの有効性を高めることが出来た。