第三回議事録 (11月28日,12月5日)

ローマ人の物語第III巻 


人物紹介
グラックス兄弟
護民官 
利権の是正 農地法で低所得者の所得向上をはかる

マリウス
平民出身
軍の改革 徴兵制に志願制を取り入れる。
同盟者戦役を戦う。虐殺を行う

スッラ
共和制の復活。独裁官になる。


好きな人の話
スッラ
賢い。優先順位をつけて大事なことを一気にやる。実行力がありぶれない。

コッタ
学者の家系出身であり、きちんとした政策を一つずつ穏健に進めている。

ポンペイウス
もともと失業者などであった海賊救済をおこなった。

グラックス、マリウスのころ
幻滅した。
猪突猛進、急進的な改革を行いすぎ。
護民官が若い。
敵が外にいないと国内がまとまらず混乱している。
虐殺が増えている。民衆の変化、指導者層と民衆の遊離、民衆が感情的になったためか。
ローマ人が欲深くなっている。
戦時ではない状態が久しぶり。
中産階級の財産が富俗層に吸い上げられ所得格差が拡がっている。

スッラとマリウス
二人ともかなりの人を殺している。
マリウス
軍の改革、志願兵の導入。失業対策のため。
大規模農園で奴隷として働いている外国人に職を奪われた無産者が都市へと流入し失業者化した。ちょうど中産階級が減少し兵の減少に悩んでいたので失業対策をかねて職業軍人にすることにした。
ローマは軍があるにもかかわらずなぜ国内の争いに終始し外国に進攻しなかったのか。

ローマ人のキャリアパス
一般に競争が激しい。
キャリアパスのなかに軍務が組み込まれており、現場を知らずに上にいくことはない。
キャリアパスにこだわりすぎているきらいがある。特例をかなり嫌がっている。

奴隷の概念
ローマの奴隷は現代におけるそのイメージとはかなり異なる。医者、教師も奴隷であった。
人身売買の対象になる人が奴隷?
商品として扱われるうえに、自己の意思が反映されず、運命を自分で決めることができない人。

なぜ元老院を強くしようとしたのか
トップダウンの強化?
市民の暴走防止(民衆の不満の主因は失業)
→カエサルのころに不満解消されたのはなぜか?
元老院をやっつけた。
失業対策を施した。
領土拡張で満足した。
失業対策が主因だろうという結論になり、なぜカエサル以前に失業対策に力を入れなかったのかという話になった。
混迷期以前は、人材豊富で適切な政策を打ち出せていた元老院の性質が変化してしまっていたのではなかろうか。

元老院の変化
超法規的措置の乱発、過去への哀愁ばかりで新たな政策を打ち出さない、人気取り重視、政策の継続性の欠如、大衆迎合、システム自体の疲弊、既得権益の増大、新陳代謝不足

→元老院内部のことしか考えようとしない元老院に対する民衆の不満


なぜ旧来のシステムがあわなくなってきたのか考えるとおもしろい。

(文責:咲村隆人)

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